言葉を教えるのは難しい

移動のためにタクシーに乗ったら、運転手が「日本語勉強中」とか言って、いろいろ話しかけてきた。信号待ちの時は動作付である。
まず、私の腕時計を指さして「これは、何ですか?」。私「これは時計です」。運「6時30分は時計です。正しいですか?」。私「いや、えーと。6時30分は時刻、または、時間」、そして腕時計を外して「これは、時計」。運「6時30分は時間です。それは、時計です。正しいですか?」。私「OK」
そんなやりとりをいくつか続けた後、今度は運転手が胸ポケットから、ボールペンを取り出して「これは何ですか?」。私「ボールペン」。運「これは中国語では笔(bi3)です。日本語ではボールペンです。正しいですか?」。私「いえ、えーと。この場合の笔って書く道具全般だから、笔に対する日本語なら筆記具」。運「これは筆記具です。正しいですか?」。私「うん、正しい。でも、書く物…とか言い方が普通かも…」とかやってるうちに、目的地に到達。もっと、いろいろとうまく教えようがあったような気がしつつ、車から降りた。