アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)

アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)

アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)

海兵隊の凄さの源と、その実績がわかるので非常に良い本だと思う。
で、以下は、本の評価じゃなくて、この本で得た知識を元にしたアメリ海兵隊への感想。
税金で維持されている組織が、組織の自己保存のために、その組織の守備範囲として想定された以外の分野に次々と手を広げていくってのは、どうなんだろう?
アメリ海兵隊は守備範囲拡大の度に結果を残しているから良いようなものの、意図としては、全体の利益を軽視して、組織の利権維持や拡大のために、節操なく手を広げていく日本の官僚組織や特殊法人と大差ないような。
もっとも、日本の官僚組織や特殊法人は、わけわからんうちに手を広げ、マスコミに叩かれるまで拡張し続ける感じがあるが、アメリ海兵隊が守備範囲を広げる時は、行政機関のチェックが入ってるようなので、その点は大きく違うかも。