マクロスフロンティア Vol.3 アナタノオト (角川スニーカー文庫)

マクロスフロンティア  Vol.3 アナタノオト (角川スニーカー文庫)

マクロスフロンティア Vol.3 アナタノオト (角川スニーカー文庫)

今年の4月から9月まで放映されていたTVアニメ、マクロスFrontier(以下、マクロスF)のノベライズ版の第3巻。作者は小太刀右京氏。全25話だった本編の、第15話「ロスト・ピース」から第23話「トゥルー・ビギン」あたりを描く。本編最終話でターニングポイントになった楽曲「アナタノオト」が書名についているが、本編最終話に相当する話は含まれていない。
ストーリーの大筋は本編と同じな一方で、細かい設定が掘り下げられていて、バジュラが第117船団を襲った時期の各登場人物の様子に60ページが割かれるなど、登場人物の描写も細かい。また、マクロスシリーズの他の作品の人物や出来事との絡みが本編より多い。
私は、このシリーズが気にいっている。何故なら、このシリーズでは、マクロスF本編で語られなかった、あるいは描写が不十分だった設定・事象が多く語られているため、本編がより納得できるようになったから。また、マクロスシリーズ他作品との絡みは、ニヤリとできる。